2月の陽だまり

1986年2月27日。

左:秀平 右:良平

水戸の家の縁側にやわらかな光が入っている。

子供たちが歩くようになり、

2階建てのタウンハウスでは頻繁に階段の上り下りをしなくてはならないため、

どこかに引っ越すことを考えていた。

今よりも多少広くて、部屋数もできれば増やしたい。

仕事のことを考えれば都心に近いに越したことはないが、

ある程度の郊外へ行かねば手ごろなものはないだろう。

僕は早速住宅情報誌で物件を探し始めた。

家さがしも大変だが、その前に渋谷の家を売りに出さなくてはならない。